実はこの時期が勝負!夏場のイチゴ農園で行う品質向上の取り組み

イチゴの苗

イチゴ狩りと言うと、冬から春がピークで、

その時期ばかり注目されることが多いかと思います。

でも実は、8月~9月の作業がとても大事なんです。

この時期にしっかり手をかけるかどうかで、来シーズンのイチゴの出来が決まるんです。

今回は、私達のファームでは夏場にどんなことをしているのか、その取り組みを紹介していきます。

「え、そんなところまでやるの?」と思う内容もあるかもしれませんが、

美味しいイチゴを育てるためのコツなのでぜひご覧ください。

1. 土壌準備と消毒

イチゴ栽培の土壌管理

イチゴ作りで一番の基本は、やっぱり土です。

いい土がなければ、いいイチゴはできませんからね。

9月は、夏の暑さを利用して土をしっかり消毒する大切な時期です。
この高温消毒、実はめちゃくちゃ効果的で、
病気や害虫のリスクをかなり減らすことができます。

ただ、消毒だけじゃ不十分なんです。
土もちゃんと育ててあげないといけません。

土壌改良材を入れて、来シーズンに向けて土を元気にすることも
この時期の大事な作業です。

ここでしっかり手をかけることで、
根っこがしっかり張り、美味しいイチゴが育つんです。

2. 苗の管理と植え付け準備

ビニールハウスで育てるいちご

イチゴの苗もこの時期はすごく重要です。

今のうちにしっかりとした苗を育てておくことで、
来シーズンの収穫がぐんと変わります。

9月には、苗がどう育っているかをじっくり見て、必要なら調整します。

特に、葉っぱの剪定が大事なんです。

成長しすぎないように、葉っぱは3枚くらいに切りそろえて、
苗が元気に育つようにバランスを取ります。

また、植え付けのタイミングも勝負です。
9月中旬から9月下旬あたりが最適なんですが、早すぎても遅すぎてもダメ。

タイミングを見極めて、ベストな状態で植え付けをすることが、
良いスタートを切るための鍵です。

3. 温度管理の重要性

 8月は日差しが強く、 気温が非常に高い時期です。 この暑さがイチゴの苗に大きな負担をかけてしまうので、 温度管理がとても重要になります。 特に、 遮光シートを 8月から使って直射日光を避けながら 適切な温度を保つことが、前の健全な成長に欠かせません。

 温度管理のポイント

  1. 遮光シートの利用:強い日差しを和らげ、 苗が角に熱くならないように調整
  2. 定期的なチェック:ハウス内の温度をこまめに確認し、 必要に応じて 調整を行う

 8月のこの管理が、苗の健康状態を維持し、 9月以降の成長に大きく影響します。  暑さを上手にコントロールすることが、 来シーズンの良いスタートにつながります。

3. 肥料管理

夏場の肥料管理は、
イチゴの苗を元気に育てるためにとても大事な時期です。

ここでの作業が、来シーズンのイチゴの出来に大きく影響します。

まず、植え付け前に土にしっかりと肥料を入れることがポイントです。

原田いちごファームでは有機肥料を使用しており、
これが土を良くしてくれます。

土の栄養バランスが整うことで、苗が元気に育つ土壌が作れます。

施肥は一度にたくさんやるのではなく、
苗の成長に合わせて少しずつ行うのがコツです。

9月までに週に1度、何回かに分けて肥料を与えることで、
苗が無理なく成長できるようにしています。

こうしてしっかり管理しておくことで、
来シーズンのイチゴはしっかりとした基盤の上に育ってくれます。

4. 病害虫対策

イチゴの病害虫対策はとても大切です。

高温と湿度で病気や害虫が増えやすいので、
しっかり対策を取ることが重要です。

まず、苗や葉に異常がないか定期的にチェックします。
異常があればすぐに対応し、問題が広がる前に対処します。

また、土をビニールで覆い、
内部の土の温度を50度から60度に上げることで、
害虫や病原菌を殺菌する方法も効果的です。

このような方法で、土壌を清潔に保つことができます。

まとめ

夏場のイチゴ農園での取り組みが、
実は来シーズンのイチゴの品質を大きく左右します。

今回紹介した土壌の準備や肥料管理、病害虫対策などの作業をしっかり行うことで、
イチゴが元気に育ち、より美味しい実をつけ準備が整います。

特に、この時期の細やかな管理が来シーズンの成功につながります。

手間をかけてしっかり準備しておくことで、
イチゴが元気に育ち、甘くて美味しい実を収穫できるんです。

この時期の取り組みが、冬から春のイチゴの品質を決めます。農園のイチゴが健康に美味しく育つよう、頑張ってまいりますので
次シーズンの美味しいイチゴを楽しみにしていてください。